こないだ、永大物件の躯体(木造の骨組み)をプレカットしている(株)篠原商店さんの現場に門型フレームの見学に行ってきました。
門型フレームとは、かんたんに言うと 梁、柱を強くして開口の幅を大きくする為の構造体です。
間口のあいだに柱を建てなくて済めば、大空間リビング、広いビルトイン車庫などを計画する事ができ、間取りデザインの幅が広がります。
広い土地に大きな建物を建てる場合だけでなく、限られたスペースに建てる場合も大きなメリットがあります。
特に、幅が狭くて上に長い3階建ての建物・・・・
例えばこの建物 ポストの後ろにある白い壁の中身は殆んどが補強の骨組みです。幅の狭い3階建は補強のためにこれほどのスペースが取られてしまいます。
もしコレがなければ車庫をゆったり取れて、自転車を置くスペースも生まれます。
そこで門型フレーム。
門型フレームと基礎の接合部。基礎と鉄骨をアンカーボルトで接続。その上に柱をピン工法で接続してます。
これは梁の部分 梁の高さが700mm.くらいあります。斜めの木材は仮の筋交なので後で外します。
これは柱と梁の接合部。見えないですけど、木材の中には鉄製の穴のあいたプレートが入ってて、そこにピンをさして固定する方法です。これなら木材の欠損も最低限ですみます。
これが建物正面の部分。木造でこんな大開口は初めてみました
これは既に商品化されているので使おうとすれば使えます。ただ、やっぱりコストがかかるので、空間的なメリットと価格とのバランスが難しいトコですね。
by kacho-
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