懐かしい図面
こんにちは。菅原です。
12月に入り、少しずつ家の整理をしています。
すると、懐かしい図面が出てきました。
16歳の時に初めて描いた図面。
当時は、トレーシングペーパーにドローイングして、
感光紙(青焼き)で製本していました。
感光紙液の臭いがきつかったのを思い出します。
現在の様に、簡単にコピーを出来る時代ではありませんでした。
学科テストは、ガリ版で作成。テスト中は職員室立ち入り禁止だったと思います。
今の様に、CADもなかった時代です。現場の納まりも分からず
書籍で四苦八苦し、一本の線を引くのに非常に苦労したのを覚えています。
次は、18歳当時の卒業設計です。
サイズ A1(594mm×841mm) ケント紙
自転車で旅することが好きだった為、
課題は、「ユースホステル」にしました。
お小遣いをはたいて、図面専門のコピー屋さんで、原図の写しをとっておきました。
自由設計でしたが、自由であるが故に苦労もあります。
すべては、自分で発想してゆく作業です。
まずは、コンセプト作りです。
レタリングの本を買って、一文字一文字書きました。
配置図 S=1/600
1階~3階 全体図 S=1/400
1階平面図 S=1/100
2階平面図 S=1/100
3階平面図 S=1/100 男女比率を稼働間仕切りで可能とした
屋根伏図 S=1/100 (エビをイメージ)
断面図 S=1/100
立面図 S=1/100
鳥をイメージ
矩計図 S=1/30
インターネットがない時代です
材料を選定するのに、図書館で調べまくりました
パース(外観原図)
仕上がった、カラーパースは、コピーが出来ませんでした。残念(´;ω;`)…
人物や風景をいれた我ながら力作だったのですが・・・
学校保管で持ち出しできず・・・
パース(内観原図)
透視図法にあんなに苦労したのに・・・もう描き方は覚えていません(笑)
今はCADで自動作成ですね
作業はそれで良いのですが、手書きの過程を経なければ、想像力は培われません
締め切り当日の朝3時まで、描いていたことを今でも覚えています。
最後には涙も出てきたあの時。
図面をもって、13㎞の道のりを自転車で学校に向かいました。
眠く、疲労もありましたが、やり終えた満足感でいっぱい。
懐かしい図面のお話しでした。
コメント