« 2022年11月 | メイン | 2023年1月 »

2022年12月

2022年12月 4日 (日)

懐かしい図面

こんにちは。菅原です。wink

12月に入り、少しずつ家の整理をしています。

すると、懐かしい図面が出てきました。

16歳の時に初めて描いた図面。

当時は、トレーシングペーパーにドローイングして、

感光紙(青焼き)で製本していました。

感光紙液の臭いがきつかったのを思い出します。

Photo

現在の様に、簡単にコピーを出来る時代ではありませんでした。

学科テストは、ガリ版で作成。テスト中は職員室立ち入り禁止だったと思います。

Photo_2

今の様に、CADもなかった時代です。現場の納まりも分からず

書籍で四苦八苦し、一本の線を引くのに非常に苦労したのを覚えています。

Photo_3

次は、18歳当時の卒業設計です。

サイズ A1(594mm×841mm) ケント紙

自転車で旅することが好きだった為、

課題は、「ユースホステル」にしました。

お小遣いをはたいて、図面専門のコピー屋さんで、原図の写しをとっておきました。

Photo_4

自由設計でしたが、自由であるが故に苦労もあります。

すべては、自分で発想してゆく作業です。

まずは、コンセプト作りです。

レタリングの本を買って、一文字一文字書きました。

Photo_5

配置図 S=1/600

Photo_6

1階~3階 全体図 S=1/400

1階平面図 S=1/100

Photo_7

2階平面図 S=1/100

Photo_8

3階平面図 S=1/100 男女比率を稼働間仕切りで可能とした

屋根伏図 S=1/100 (エビをイメージ)

Photo_9

断面図 S=1/100

10

立面図 S=1/100

鳥をイメージ

11

矩計図 S=1/30

インターネットがない時代です

材料を選定するのに、図書館で調べまくりました

12

パース(外観原図)

仕上がった、カラーパースは、コピーが出来ませんでした。残念(´;ω;`)…

人物や風景をいれた我ながら力作だったのですが・・・

学校保管で持ち出しできず・・・

13_2

パース(内観原図)

透視図法にあんなに苦労したのに・・・もう描き方は覚えていません(笑)

今はCADで自動作成ですね

作業はそれで良いのですが、手書きの過程を経なければ、想像力は培われません

14

締め切り当日の朝3時まで、描いていたことを今でも覚えています。

最後には涙も出てきたあの時。

図面をもって、13㎞の道のりを自転車で学校に向かいました。

眠く、疲労もありましたが、やり終えた満足感でいっぱい。

懐かしい図面のお話しでした。happy01